2009年4月23日木曜日

アイディアフィリエイト

木製キーボード、その名もジュピター。

と思ってググってみると、既に『木ーボード〜樹魂』を初め、いろいろ発売されているようですね。そういえば最近、デザイナーと工場や職人さん達のコラボレーションが成功しているニュースを良く耳にします。私も大昔『ポルシェデザインによるポルシェオーナーのためのノートPC』を企画してポルシェに売り込みにいこう!』なんてLAOXのコンピュータ館近くの地下の喫茶店でドライカレーかなんかを食べながら話してたのを思い出します。もちろんエンジン周りの調整やログが取れたり、ECUのファームのアップデートやチューニングも思いのまま。オーナー限定というプレミアムオプションとしてです。今ならいろんなWebサービスも付けられるでしょうね。

さて、そんなアイディア満載な人は実に多いと思います。一度特許をとるには?なんて発明関連団体の発行する本やwebサイトを見てみましたが、結構盛り上がってるようでした。ただビジネスとなると、コストの問題が先に立つ事が多いと思います。例えば売れたら払えば良いパテントやデザインがあったとしても、作る側がコストに関してリスクを負ってやらなければならないのです。ある程度小規模であれば、1000台注文が入ったら作ります、みたいなこともやってたりするようですが、モノだとやはり現物が大事。最低でも試作やデモにかかるコストは必要です。

こうしたところをうまくクリアできるなら、アイディアフィリエイトというのもアリでしょう。アイディアフィリエイトはアイディアやデザインを出して、売れたら既定の報酬が得られるというシステムです。特許取得と連携することも可能で、いろんなアビリティを持った人や会社が自由に参加できる枠組みを提供します。すべてが早いもの勝ちで、類似性にも基準があり、多少似ているだけでも同じものと見なされ、後から登録されたものは、その応用物という扱いになります。特許と違うのは、登録されたものは、参加者の誰でも同じ条件で使えるということです。権利者の都合で利用者を選ぶ事が出来ません。ただし参加資格が問われますから、違法性のある用途や参加者は除かれます。

ある商品企画がまとまるというのは、組織的にはシンジケートが組まれるという形で結実します。シンジケートに証券会社が加われば、商品を証券化することも可能でしょう。シンジケートの参加者は、自分のシンジケート構想を投票します。この中で、誰と組みたいのか、手順はどうするのか、といった詳細を明記します。言わばパートナーを明記した事業計画書であり、その事業の対象となる参加者全員の合意により、シンジケートが成立します。システムは簡単です。当事者となる参加者が、その計画に賛同するだけ。そうして全員の関連が最終的に相思相愛になればいいわけです。ですからこのアイディアを貰いたい、という方向だけでなく、この会社の技術で作ってほしいという方向もあるわけです。

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